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卸売業はなぜ生産性向上が必要なのか?具体的な方法や事例も紹介

卸売業において、なぜ生産性の向上が必要なのでしょうか?また、生産性を上げるためには、どのような取り組みを実施すればいいのでしょうか?

本記事では、卸売業において生産性の向上が必要な理由や、生産性を向上させる方法をまとめました。実際に生産性の向上に成功した事例も紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。

なお、生産性向上の第一歩としておすすめなのが受発注システムの導入です。下記資料で受発注業務から改善するべき理由や、受発注システムの導入事例をまとめているので、合わせてチェックしてみてください。

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DXの第一歩は受発注業務から始めるべき理由

卸売業において生産性向上が必要な3つの理由

卸売業を営む各企業において、生産性の向上が必要な理由は主に3つあります。

  1. 国内での市場縮小が予想されていること
  2. 人手不足が深刻化していること
  3. 他業種に比べて生産性が高いこと

理由1:国内での市場縮小が予想されていること

卸売業の国内市場は、今後縮小していくと予想されています。その中で利益を出し続けるためには、売上を伸ばす努力とあわせて「生産性向上」への尽力が欠かせません

データを見ると、卸売業全体では販売額が増加傾向にあります。2019年には314兆円だった販売額が、2022年には430兆円まで増加しました。この430兆円は、過去10年での最高額です。
参考:経済産業省|時系列データ – 商業動態統計調査

しかし、卸売を営む全企業が伸びているわけではありません。
販売額が伸びている企業の多くは、海外への売上高比率が40〜60%の企業ばかりです。海外では世界的な人口増加の影響もあり、市場が拡大しているため販売額が伸びています。

一方で、国内に目を向けると、人口減少・少子高齢化により市場は縮小傾向にあります。また、ECサイトの普及により直販するメーカーが増え、卸売業の役割が不要になる分野も多いです。

国内だけで卸売業を営んでいる場合、市場の縮小とともに売上高が減っていく可能性があります。支出を減らすためには、生産性を向上させなければなりません。

理由2:人手不足が深刻化していること

人手不足を解消する意味でも、生産性向上はマストと言えます。
さまざまな業界で人手が不足しており、卸売業でも深刻化しつつあります。

総務省は、生産年齢人口(15〜64歳)が1995年をピークに減少しており、2050年には2021年に比べて29.2%も減少するという試算を発表しました。
参考:総務省|令和4年版 情報通信白書|生産年齢人口の減

日本全体で働ける人材が減っており、今後はさらに不足することが予想されています。このような状況の中で人員を増やし、人手不足を解消することは簡単ではありません。
人手が少なくなっても同じように売上を出すために、生産性の向上が必須です。

理由3:他業種に比べて生産性が高いこと

実は、卸売業は小売業や製造業など他の業種に比べて生産性が高い傾向にあります。また、大企業と中小企業との間の格差が大きいという特徴もあります。
参考:第2章 中小企業・小規模事業者の労働生産性

他の業種に比べて卸売業の生産性が高いということは、卸売業には生産性が高い企業が多いことを意味します。自社の生産性が低いと、競合他社に大きく遅れをとってしまう恐れがあります。

特に中小企業が大企業と競争するためには、生産性が高い大企業に負けないように、自社の生産性を向上させなければなりません。

卸売業が生産性を向上させる3つの方法

卸売業が生産性を向上させる主な施策を3つ紹介します。

  1. 業務フローを見直す
  2. DX化を進める
  3. 一部業務を外注する

方法1:業務フローを見直す

まず、生産性の悪い業務を改善できるよう、現状の業務フローを見直しましょう。

現行のプロセスを可視化し、これまでの慣習を疑いながら、効率化できる部分や無駄な作業をピックアップします。その後、ピックアップしたフローを改善するという流れです。

例として「受注管理」の業務フローを見直してみます。

  1. 受注受付:顧客からFAXや電話で受注する
  2. 受注確認:受注内容をExcelに入力してまとめる
  3. 在庫確認:在庫状況を確認する
  4. 出荷:受注した製品を出荷する
  5. 請求書発行:受注元への請求書を発行する
  6. 支払い確認:支払いを確認する

上記のフローを見ると、受注内容を​​手作業でExcelに入力する作業が見直せそうです。手作業での入力は時間がかかる上、ミスが発生する可能性もあります。

そこで「オンライン上で受発注できるツール」や「AIを使ったテキストの読み取りツール」を導入すれば、手入力が不要になり、浮いた時間を他の業務のために使えます。

方法2:DX化を進める

DXとは、デジタル技術を使って、ビジネスモデルや業務などを変革することです。

例えば「これまで電話やFAXでおこなっていた受注業務をオンライン上で完結するシステムに変更すること」がDXのひとつです。

受注業務をDX化することで、下記の表のような変革があります。

DX化の前 DX化の後
注文の電話が鳴るたびに作業を中断しなければならない 電話の注文がなくなり、目の前の作業に集中して取り組める
電話で受けた受注内容をメモし、出荷や発注のためにExcelに手入力する 受注内容をシステムが自動でまとめるため、メモや手入力が不要になる
納品書や請求書を受注元ごとに作成する 納品書や請求書もシステムが自動で作成する

他にも、RPAを使って在庫管理のDX化を進めると「受発注のデータを元に、Excelで管理している在庫数が自動で更新される」というように、これまで人が進めていた作業が不要になり、生産性が向上します。

方法3:一部業務を外注する

自社だけでは効率化が難しい業務は、専門業者に外注(アウトソーシング)することで生産性を上げられます。

例えば配送業務の場合、自社の営業社員が各店舗へ納品していると、納品先や納品する商品が多く効率が悪いケースもあります。配送に時間がかかるため、販路拡大のための営業活動に時間を使えません。配送業務を外注すれば、営業社員はセールスに注力できるようになります。

また、入出庫や在庫管理などの物流全般を外注し、生産性を上げる方法もあります。

卸売業の生産性向上には「受発注システムの導入」がおすすめ

卸売業における生産性向上の第一歩として「受発注システムの導入」をおすすめします。受注業務はあらゆる業務の起点となるためです。

出荷指示が遅れたり受注データが不正確だったりすると、出荷指示待ちで無駄な時間が発生するなど他の業務の進捗にも影響します。生産性を向上させるためには、正確かつ効率の良い受発注が欠かせません

例えば、電話やFAXでの受発注は生産性が低いと言えます。受注内容をまとめるだけで時間がかかる上、FAXの文字が読めず、確認のために電話が必要になることもあるでしょう。また、データの手入力などのミスが発生すると、リカバリーに時間がかかります。

また、受発注はスムーズにできても、納品書や請求書の作成といった、受注後の作業も大変です。

受発注システムを活用すれば、これらの悩みを一気に解決できます。

システムで受注すれば、受注内容が自動でまとめられるため、手入力が必要ありません。システム上でそのまま出荷の指示や仕入れ先への発注ができ、納品書や請求書もシステムで簡単に作成できます。受注履歴もシステムで管理できるため、書類の管理も不要です。

受発注システムの「CO-NECT」なら、2週間の無料トライアルで実際に現場で試してから導入できるので、ぜひご検討ください。

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受発注システム「CO-NECT」

卸売業が受発注システムを使って生産性を向上した事例

ここからは、受発注システム「CO-NECT」を使って生産性を向上した事例を紹介します。

  1. 受発注にかかる手間を削減
  2. 発注書の更新や管理を効率化
  3. 受注後の確認や伝票・請求書にかかる時間を削減

事例1:受発注にかかる手間を削減

水産加工品の卸業を営むダイアンドモンド株式会社は、CO-NECTを導入して受発注業務にかかる手間を大幅に削減しました。

以前は、加盟店からメールや電話で受注し、その内容をメモでまとめ、豊洲の仲買に発注していました。電話がかかってくるたびに作業の手を止めなければならないため、受発注業務の生産性だけでなく、他の業務にも悪影響を与えていたのです。

CO-NECTを導入すると、システム上で受注できるため、電話への対応や受注内容のメモが必要ありません。各加盟店から受注した内容をCO-NECTが自動でまとめるため、仲買への発注も楽になりました

「電話がかかってきた作業を中断する」ということもなくなり、受発注以外の生産性も向上したそうです。

参考:ダイアンドモンド株式会社様 | 導入事例

事例2:発注書の更新や管理を効率化

化粧品や美容機器などの美容院への卸売業を営むCLALA JAPAN株式会社様は、FAXで届く紙の発注書の管理に手間がかかっていました。

紙の発注書を管理するためには、ファイリングの作業や保管スペースの確保が必要です。また、価格の変更や新商品の発売があるたびに、発注書を更新して各店舗に送らなければなりません。

そのため、受注元の店舗に新しい発注書を送っているにも関わらず、古い発注書で注文が来てしまうこともあったそうです。

CO-NECTの導入後は、紙の発注書の管理が不要になりました。発注書を更新する際は、システム上で金額を変更したり、新商品を登録したりするだけなので、作業に手間がかかりません。

また、システム上の発注書は常に最新なので、受注元が古い発注書を使うことがなくなり、付随する連絡の手間も削減できました。

参考:CLALA JAPAN株式会社 様 | 導入事例

事例3:受注後の確認や伝票・請求書にかかる時間を削減

化粧品や健康食品の卸売を営む株式会社日創プラス様が抱えていた課題は、受注後の確認や伝票作成に手間と時間がかかることです。

同社は「メールやFAXで受注→Excelに入力して確認書を作成→取引先に送付」と、受注業務を手作業でおこなっていました。明細をチェックしながら請求書をExcelで作成するのも時間がかかります。

CO-NECTの導入後は、受注後の確認や伝票作成が自動でできるようになりました。その結果、1件の受注につき30分程度かかっていた作業を、5分程度に短縮でき、月間だと30時間以上も短縮できたそうです。

請求書の発行も、データを選んでボタンを押すだけなので、これまでかかっていた時間の約80%を削減できました。

参考:株式会社日創プラス 様 | 導入事例

生産性向上を目指すなら、まずは受発注業務を見直そう

卸売業が生き残るには、生産性の向上が欠かせません。特に国内市場は縮小傾向にあるため、生産性の向上が利益向上の鍵となります。

生産性を向上させる方法はさまざまあり、第一歩としておすすめなのが「受発注業務」のDX化です。電話やFAXでの受注や、紙での管理をシステムに切り替えることで、受発注業務だけでなく、関連する業務全体の生産性向上につながります。

受発注業務のDX化については、下記から無料ダウンロードできる資料にまとめているので、ぜひチェックしてみてください。

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