卸売業者は販促を強化すべき?具体的な方法や事例も解説
「卸売業者でも、新規顧客の開拓をすべき?」
「卸売業者が販促を強化するには、何をすればいいんだろう?」
と思うことはありませんか?
卸売業者は、メーカーから仕入れた商品を小売業者に卸す大切な仕事です。しかし、以前と比べて小売店の大型化が進んでおり、メーカーと直接取引を行う小売店も増えています。
このとき重要になるのが「卸売業者の販促強化」です。
本記事では「卸売業者が販促を強化すべき理由」や「販促を強化する方法」を解説します。記事後半で「販促強化につながった卸売業者の事例」も紹介しているので、ご一読ください。
なお、販促の強化にはAIの活用が効果的です。受発注システム『CO-NECT(コネクト)』では、商品のPR文章をAIで自動生成できます。詳細については、以下から資料ダウンロードのうえご確認ください。
目次
卸売業者が販促を強化すべき理由
卸売業者が販促を強化すべき理由は、主に以下の2つです。
- 消費者の購買行動が変化している
- メーカー独自に商品販売を行う企業も増えている
インターネットの普及により、消費者が直接欲しいものを検索して購入できる時代になりました。インフルエンサーなどの著名人が商品を紹介することもあり、インターネットを経由して商品を購入する人が増えています。
実際に総務省統計局が2022年にまとめた「家計消費状況調査」によると、ネットショッピング利用世帯の割合は過去最高水準です。
特にコロナ禍を経てオンライン販売を強化する企業も出てきており、大手企業では無印良品など、自社で製造から販売まで行う企業もあります。さらに、小売店の大型化によりメーカーと直接取引する小売店も増えています。
上記の背景に伴い、小売店への販売数が減ってしまう可能性がゼロではありません。そのため、卸売業者も販促を強化する必要があります。
では、具体的にどのように販促を強化すべきでしょうか。詳しく見ていきましょう。
卸売業者が販促を強化する方法5つ
卸売業者が販促を強化する方法は、以下の5つです。
- ECサイトを立ち上げる
- Webマーケティングを強化する
- オフラインの認知拡大を強化する
- 効率化につながるシステムを導入する
- 一部の業務を外部に依頼する
「集客」と「業務効率化」の2軸に分かれています。詳しく見ていきましょう。
方法1:ECサイトを立ち上げる
販促の強化でおすすめなのが、ECサイトを立ち上げることです。ECサイトを立ち上げることで、以下のメリットがあります。
- 消費者に直接商品を購入してもらえるようになる
- 既存顧客からの売上アップにもつながる
消費者向けに公開するページを作ることで、直接商品を販売できます。卸売業から小売業に転換することで、新規顧客の開拓につながるというわけです。
加えて、既存顧客への販促活動にも活用できます。例えば顧客に合わせて最適な商品を紹介したり、キャンペーンの情報を切り替えたりなどが可能です。ECサイトについて詳しく知りたい方は、以下記事をご一読ください。
方法2:Webマーケティングを強化する
商品の認知拡大を進める上で特に重要なのが、Webマーケティングの強化です。特に、以下の施策はとても効果があります。
- SNS・広告・SEOなどを活用した認知拡大
- LINE@やメルマガなどを活用したナーチャリング
まずは、商品や自社のことを知ってもらう必要があります。とはいえいきなり商品を紹介しても購入してもらえる可能性は低いため、顧客の興味につながる価値の高いコンテンツを発信し続けることが重要です。
例えば「利用シーンに合わせた商品の活用方法」や「商品の価値を届ける開発ストーリー」など。顧客がよく使う調べ方に合わせて、SNS・広告・SEOなど、どのチャネルで発信すべきか検討します。
顧客との接点が増えてきたタイミングで、ナーチャリング(※見込み顧客に商品を購入してもらうために興味関心度を上げる施策のこと)を実施することも重要です。
メルマガで定期的にブログ記事を共有して接点を持ち、問い合わせにつなげるなどの施策があります。
方法3:オフラインの認知拡大を強化する
ここまでオンラインで販促する方法を紹介しましたが、オフラインの方法もあります。それが、POPの活用です。
POPは商品を卸した「小売業者」が作ってくれることもありますが、確実ではありません。卸売業者がPOPを作成して商品と一緒に納品することで、顧客の購買意欲を高めて商品の購入を後押しできます。
また、展示会に出展することも効果的です。新規顧客の開拓につながるのはもちろん、見込み客と直接話して「課題」や「ニーズ」を把握できます。
先ほど紹介したオンラインで集客する際の参考にもなりますし、POP作成時にも役立ちます。長期的にマーケティング活動を進めていく上でも、展示会への出展はおすすめです。
方法4:効率化につながるシステムを導入する
新規顧客の開拓が進んでも、業務効率化ができなければ対応できる数に限界がきてしまいます。
業務効率化を進める上でおすすめなのが、受発注システムの導入です。受発注システムを導入するメリットは、以下のとおりです。
- 受注情報を一元管理できる
- 電話やFAXなどによる受注ミスの削減につながる
- 見積金額をすぐに算出できるようになる
特に電話やFAXで受注している場合は、大幅に業務工数を削減できる可能性があります。実際の事例として、鶏肉卸売業を営む鳥治物産株式会社では、月に40時間の工数削減を実現できました。
もしも受発注システムの導入を検討している方は、受発注システム『CO-NECT(コネクト)』がおすすめです。CO-NECTでは注文フォームから受注できるのはもちろん、商品を登録する際に時間のかかる「商品のPR文章」をAIで作成できます。
運用が楽になり、システムの利用にかかる時間も抑えられるのでおすすめです。CO-NECTの詳細については、以下から資料ダウンロードのうえご確認ください。
なお、システム導入にあたり比較検討を進めたい方は、以下の記事もぜひご覧ください。
方法5:一部の業務を外部に依頼する
新規顧客の開拓をしていると、一気に依頼が増えることもあります。自社のみでは対応しきれず機会損失につながってしまうこともあるため、外部へ業務を依頼できる仕組みづくりが重要です。
例えばCO-NECTクロートでは、以下の受注業務を依頼できます。
- FAX・電話などのアナログ受注
- 発注・出荷などの指示
- 受注レポート作成
- 商品データ登録
受注業務スペシャリストをアサインして受注業務の代行が可能なので、効率化を考えている方は試してみてはいかがでしょうか。CO-NECTクロートがよくわかる資料については、以下からダウンロードが可能です。無料ダウンロードのうえご確認ください。
なお、受注業務を外部に依頼するメリットについては以下でまとめています。あわせてご一読ください。
販促強化につながった卸売業者の事例
最後に、販促強化につながった事例を3つ紹介します。
- 誤納品を7~8割削減し廃棄量も3割削減
- 顧客ごとに商品や価格を出し分けて見積作成を効率化
- 受注管理にかかる時間を大幅に削減
誤納品を7~8割削減し廃棄量も3割削減
1つ目の事例は、中華麺の製造販売を営んでいる株式会社麻生の事例です。株式会社麻生では、飲食店に向けた業務用商品・消耗品の卸売業を行っています。
株式会社麻生では、以前までFAXや電話で受注していました。しかし「餃子の皮10」と書かれた注文書では「10パック」と「10製造ロット」の判断が難しく、受注ミスが起きてしまうことがありました。
解決策として受発注システムを導入し、注文フォームに「単位」を明記することで、誤納品(7~8割)や廃棄量(3割)の削減を実現しています。
また、受発注システムを導入したことで「顧客のメールアドレス」がわかるようになり「セール品」や「おすすめ品」の紹介もできるようになりました。株式会社麻生の事例の詳細は、以下をご一読ください。
顧客ごとに商品や価格を出し分けて見積作成を効率化
2つ目の事例は、オンライン旅行予約サービス「itoma」を運営しているFinder & Giver株式会社の事例です。Finder & Giver株式会社では、itomaの運営だけでなく「アメニティの卸売業」も行っています。
Finder & Giver株式会社では、スプレッドシートで受注管理をしていました。しかし、顧客ごとに販売価格が変わるためシートの数が増えていき、スマホでの確認に限界を感じて受発注システムを導入することにします。
受発注システムを導入したことで、顧客ごとに商品や価格を分けた発注フォームを「Webカタログ」として使えるようになりました。発注金額が自動計算されるため、見積もりにかかる時間を減らすことに成功しています。
このように営業で活用できることも、受発注システムを導入する魅力のひとつです。Finder & Giver株式会社の事例の詳細は、以下をご一読ください。
参考:Finder & Giver株式会社の事例の詳細はこちら
受注管理にかかる時間を大幅に削減
3つ目の事例は、大阪で鶏肉卸売業を営む鳥治物産株式会社の事例です。鳥治物産株式会社では、1965年から鶏肉の卸売を行っています。
しかし、以前まで以下のような課題を抱えていました。
- 受付した注文内容を取りまとめる作業に時間がかかる
- 納品ミスが頻繁に発生する
FAXや電話で受け付けた注文情報をノートにまとめていたため、その作業に毎日2時間かかっていました。また、1冊のノートにまとめていたことから、複数のスタッフが同時に作業できないことも。
さらに、FAXの注文書が読みづらかったり、電話が聞き取りづらかったりして受注ミスを招くこともありました。これらの問題を解決するため、受発注システムを導入しています。
受発注システムを導入し、FAX・留守電で受けた注文をノートに取りまとめる作業がなくなったことで「月40時間の工数削減」を実現できています。導入時には「お買い得情報」や「セール情報」を伝えて、スムーズに導入もできたそうです。
鳥治物産株式会社の事例の詳細は、以下をご一読ください。
まとめ:販促を強化して売り上げを最大化しよう
今回は卸売業者が販促を強化すべき理由や、具体的な販促の強化方法を紹介しました。
卸売業者であっても、商品を届けるために販促を強化しておくことは重要です。認知拡大やナーチャリングなど、ひとつずつ着実に進めていくことをおすすめします。
なお、販促を強化する際は「業務効率化」がとても重要です。既存の業務と並行して販促の強化につながる施策を打つ必要があるからです。
受注業務の効率化には、受発注システムの導入をおすすめします。例えば受発注システム「CO-NECT」なら、以下の業務にかかる時間を抑えることが可能です。
- 電話やFAXなどによる受注対応にかかる時間
- 受注内容の見積もりにかかる時間
- 受注情報の整理や管理にかかる時間
さらに「AIテキスト生成機能」もあり、商品の登録に時間がかかりません。業務効率化につながる受発注システムに興味がある方は、以下から資料ダウンロードのうえご確認ください。